FC2ブログ
03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

君の名前で僕を呼んで

2018/05/14
●「君の名前で僕を呼んで」
監督 ルカ・グァダニーノ
脚本 ジェームズ・アイヴォリー
キャスト ティモシー・シャラメ アーミー・ハマー マイケル・スタールバーグ アミラ・カサール

とにかく北イタリアの風景が素晴らしく美しくて、主役2人、エリオ(ティモシー・シャラメ)とオリヴァー(アーミー・ハマー)がギリシャ彫刻のように美しい。音楽も印象的に使われていてとてもよいです。

LGBTが題材ではあるけれど、たまたま好きになった相手が同性であったというだけで、青春のきらめく、そして忘れがたく貴重な一瞬を描いている。

ラストのお父さんの長セリフがとてもよくてクライマックスはそこかな。


これだけを見ると青春映画として佳作だなと思うのですが、先日モーリスを見た所だったので、同じアイヴォリーの脚本ということで、それと重ねてみるとつっこみどころがいっぱいあった。

そもそも、青春の中で、お互いに惹かれあいお互いの気持ちを確認し結ばれ(肉体的、精神的まぁどこまでがどうかはそれぞれだけど)、そして別れがあり、片方は結婚する。

でも、モーリスのそもそもの舞台は20世紀初頭で今から100年前、映画化も30年前。そう思うと構造は同じだけど、いろいろに違いを感じる。
モーリスは、周囲からの異端視、白眼視におびえ純粋な愛情をそのまま継続することは社会で生きていく上で困難で、そのハードルの中での主人公の葛藤というのがテーマになっているが、こちらのエリオやオリヴァーには、ためらいやとまどい、若干の人目を気にする気持ちはあるものの、エリオの両親は2人の気持ちを知っていて温かく見守るスタンスだし、息子に対する父の言葉も、それだけの感情をいただける相手に出会ったことの喜びと、たとえハッピーエンドではなかったとしても、その気持ちを殺すことなく受け入れ自分の中の糧とすることの大切さを語っていて、それは異性だろうが同性の区別がないフラットな考え方である意味現代の中でも最先端な親と言えるかもしれない。
そうした中で受けいれられ見守られたエリオとオリヴァーは同性同士ではあるけれど、恋愛の1つの形でしかなくて、禁忌をのりこえる悲壮感とか運命共同体的一体感のようなものは見られない。

モーリスは、主人公たちのキリスト教に対してギリシャ的な世界観に対する憧れのようなものが、2人を惹きつける1つの要素になっているけれど、こちらでもエリオパパやオリヴァーが発掘し研究しているものが、ギリシャ彫刻やヘレニズム文化だったりして冒頭たくさんの彫像が出てきたりと、ちょっとモチーフ的に使われているのかな?
エリオ、オリヴァーそれぞれが違うタイプのギリシャ彫刻みたいというのもある。

そして、この2人はユダヤ教。これって、どういう意味があるんだろうっていうのが、映画をみている段階ではよくわからなくて、終わってからwikiさん達にきいてみたら、禁忌ではあるけれど同性愛者の人もおおいんですかね?うーん、よくわからない。きっとここも考えての設定なんだろうなって思うけれど、そこまで深読みできませんでした。

あと、舞台が、カリフォルニアでもNYでもロンドンでもなく、北イタリアというのも良いなぁとおもった。




映画ランキング



スポンサーサイト
16:36 映画 | コメント(0)
コメント

管理者のみに表示