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フジコ・ヘミングの時間

2018/08/11
●「フジコ・ヘミングの時間」
企画・構成・撮影・編集・監督 小松荘一良
出演・  フジコ・ヘミング 大月ウルフ
ナレーション 三浦透子

公式サイト

ピアニスト フジコ・ヘミングのワールドツアーに密着してのドキュメンタリーであると同時に、フジコ・ヘミングの半生をふりかえる構成になっています。


まず、ピアノがやはり良かった。
80歳越えながら、そして手をみると明らかに老いが表れているのに、そこから紡がれる音楽は情感あふれ力強い。
ラ・カンパネッラ、エンディングでも流れた月の光・・・
ブエノスアイレスで弾いた曲好きだったのだけれど、曲目を見損なってしまった。何の曲だったんだろう。
フジコさんの言葉で、ミスタッチはは大した問題ではないという。価値ある焼き物はちょっとした欠けはさほどの問題ではないといった例えをしていた。(機械で作られた安い陶器なら、欠けたら捨ててしまうけれど)
そういうことを超越して伝えられるものがあるのだと感じる。

そして、フジコさんの壮絶で数奇な人生に圧倒される気持ちだった。
戦中戦後の日本で、ハーフであること、母1人の手で育てられたこと、10代での片耳の失聴、芸大を卒業し賞等をとり華々しくデビューするものの、無国籍であることが発覚し留学がなかなかかなわなかったこと、ドイツ大使の取り計らいで難民認定でドイツに留学できカラヤン等に認められた矢先、もう片耳も失聴しチャンスが失われたこと、そしてヨーロッパでのピアノ教師を主軸にした生活を経て、60を過ぎてEテレのドキュメンタリー番組を契機に見いだされデビューしての日々。

どんなに才能があっても、世の中に知られるには本当にタイミング、運とよぶものにより左右される。
そして、60過ぎてのデビューで80を過ぎた現在、毎日4時間は練習しワールドツアーを回る。
人間ってすごいなぁと思う。

また、フジコさんはパリ、ドイツ、アメリカ、東京、京都に家を持ち、それぞれの家にお気に入りのピアノを置き、家族の写真で壁を埋め、彼女のすきな家具など自分の感性に合うもので揃えている。結婚していないからパートナーや子どもはいないけれど、行く先々で信頼できる友人や長いつきあいの友人達がいて支えてくれ、また愛する猫や犬たちがいる。
でも、マネージャーはおかず、移動も自分で電車や飛行機で行っている。

が映画の中で紹介される彼女の少女時代の絵日記がとてもよい。そもそも絵がうまくて、日本語と英語でかかれた文章も。

天国は楽しいことばかりだったらつまらない、悲しいこともあった方がいいと言っていたのが印象的。
彼女の人生観を感じた。



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